防災に魂をかける男「青木正繁さん(阿南防災士の会 副会長)」の登場です。
継続して啓発活動を続けていくしかない!
「阿南の人に“命を守る行動”を身につけてもらいたい」

「まずは自分の身と家族を守ってください」と力を込めるのは、「阿南防災士の会」副会長を務める青木さん。本業は介護老人保健施設「悠心館」の相談員だが、本業以外の時間で防災の啓発活動に情熱を傾ける。元々職場で防火管理者を任されており、高齢者を守る意識から、次のステップアップとして防災士を目指したという。
「実は、防災士の資格を取得したのは、東日本大震災より以前です」。翌年、東日本大震災が起こり、青木さんは発生の3か月後に、宮城県の女川町立病院へ医師団とともに1,000枚のサージカルマスクを届けに行った。そこで目にしたのは、800人以上が犠牲になり、家屋の8割が流出した女川町の凄まじい津波被害の現実で、「阿南市も南海トラフ巨大地震が来たらこうなってしまう」と強い危機感を覚えた。
「これが私の心を強く奮い立たした原点です」とまっすぐ遠くを見つめる。
それから、青木さんはSNS等を通じて、啓発や災害時の情報発信を始めた。「“備えること”が大事です。避難袋の用意は必ずしてください!」を合言葉に研修会やイベントなど、あらゆる場面で町の人たちに防災の大切さを訴え続ける。(昨年は大正大学の学生にダンボールトイレづくりを指導していただいた)多忙な日々の連続でプライベートな時間は月に半日くらいしかない。そんなスーパー防災士の青木さんを気遣うと、「かもだ温泉のサウナに入ることが唯一の心の癒しです」と人懐っこい笑顔がこぼれた。
(by マダムミー)
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